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競争と相手へのリスペクト [教育]

最近の学生と話をすると、人との競争は人間関係を悪くするのでやりたくないと考えている人が多いことに気づく。何故そのように考えるのか、私には不思議であったのだが、最近あることに思い当たり、それで非常に納得できた。
それは、最近の若い人は競争相手に対する尊敬の念、リスペクトをほとんど持っていないということである。競争相手とは、試験で点の取り合いをして、自分が相手より上回れば勝ち、下回れば負けという発想である。これが入試であれば、相手が勝ってしまうと、相手は合格だが自分は不合格になってしまう。したがって、競争相手は勝ち負けに関係なく排除すべき存在なのである。そこには、相手に対するリスペクトが全くない。
私などは、尊敬する相手と競争できれば、自分も随分と偉くなったものだと自己満足するし、たとえ負けたとしても自分の他人を見る見識眼の正しさを再認識できる喜びが有る。そのように、競争し切磋琢磨した相手こそ、本当に信頼できる相手であり、将来自分が何か困った時に自分を助けてくれるであろう頼りがいのある人脈である。
最近の学生は、そういう人脈をほとんど持っていないので、社会に出て困った時に親以外に頼るべき人がいないという困った状況になるのではないかと思う。困った時に本当に必要な人は、自分に無いものを持った、リスペクトできる、自分よりも優秀な友人なのである。
そう考えると、出来るだけ沢山の競争をして、出来るだけ多く負けて、出来るだけ多くのリスペクトできる友人を作ることが大変重要だと思う。もちろん、そのような人と友人になろうとすれば自分の良さを相手に認めさせることが重要である。そうすれば相手のほうも、今回は自分が勝ったものの、こういう点が素晴らしいということに気づき、長く記憶に留めてくれることであろう。そのような人物こそが、本当にリスペクトできる相手である。
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