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学生の将来に関する心配 [教育]

私自身、最近、授業をまともに聞いていない学生や研究指導をあまり熱心に受けていない学生にできるだけ辛口の意見を言うようにしているが、これは決してそのような学生に対する怒りからではなく学生の将来を非常に心配してのことである。そのような大学生活を送った学生が企業に就職した後どのようになるかを学生は全く知らないし、先生たちも、私のようについ最近まで企業に在籍していた人間を除いて実態を知らないのである。
今でも大学の多くの先生は、学生には在学中に教養や基礎的な学力さえ身に付けさせておけば、仕事に必要な専門的知識は入社後に会社が教育してくれると信じて疑わない。日本の企業が終身雇用制を堅守していた10年以上前はそれで良かったのであるが、現在このような形で社会に送り出された学生の多くは悲惨な結末を迎えているのが実態である。
私が企業に就職した当時は約1年間かけて新入社員教育が行われ、専門技術についても先輩が3年間程度はこまめに手を取り足を取り教えてくれる例が多かった。それは、一旦入社すれば定年まで40年近くその会社で働くため、3年程度掛けて教育してもトータルでそのほうがプラスになったからである。
しかし、最近では経済状況の変化に応じてリストラを頻繁に行い、また新入社員の側も退職金の前払いを選択し10年程度で転職を希望する人が大半を占めているのが実態である。10年で会社を去る人を対象に3年間も教育をするということは有り得ないのである。
そのために専門的な知識が乏しく仕事があまり出来ない若い社員が何人か出てくることになる。企業では、近年、きめ細やかなマネジメント手法の導入が進み、4、5人程度のプロジェクトごとに人件費、研究開発費を含めた予算管理と進捗管理、成果評価が行われている。そこで、5人のプロジェクトに例えば1人の仕事が出来ない社員が混ざると、後の4人で5人分の成果を上げないといけなくなる。そして、プロジェクトメンバーの疲弊が進み、それをまとめるリーダーの苦悩は大変なものである。リーダーはこの状況を打開するため、仕事が出来ないメンバーをどこか他の部署に引き取ってもらおうとするのであるが、ばば抜きのジョーカーと同じくなかなか引き取り手は見つからない。その結果、仕事の出来ない若手社員とリーダークラスの社員に心を病む人が急増しているというのが今の企業の実態である。
私の企業時代の部下にも精神的に病み長期休職したという若い技術者が実際に何人かいる。これは決して例外的な事象ではなく、今や企業における大きな経営課題になっている。
是非このような実態を多くの学生や先生たちに知って頂き、学生時代に何をすればいいのかを真剣に考えて頂ければと考える次第である。
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